ミッドレングスからショートへ転換…しかし…
テイクオフ最終章7
テイクオフのQ&Aが続きましたが、
何かピンときたものはありましたか
??
今日は最後の質問に答えて、このシ
リーズを終りにします…
こんにちは、はじめましてCと申しま
す。3年ほどミッドレングスでやり込
み、横へ行く回数も増えたところで念
願のショートボードへ転換しました。
しかし、最初はミッドレングスのよう
にはいかなかったので、いろいろなス
クールを受けてみたところ。
今、乗っているボードが5’8の26
ℓなのですが、どのスクールでも「も
う少し長くして35㍑くらいのボード
にした方がよい」と指摘を受けます。
私はどうしてもショートに乗れるよう
になりたいので悩んでいたところ、こ
ちらのブログに辿りつきました。
技術論に圧倒されながら、精神的にも
「できるまで頑張る」という言葉に意
欲を注がれモチベーションは上がりま
した。今年の目標はNSA3級を目指し
、時間があれば海に通い「水平テイク
オフ」を練習しています。
他店のスクールでは、波に持ち上げら
れた時に
「ノーズの上がりを胸で押し込んでか
ら、刺さらないように重心をテール側
へ移行させて足を付く」と習ったので
すが、そのようにすると足を付いた時
に、波に置いていかれるばかりでした
。
しかし、こちらのブログでは、
「胸で板を落としこまずに、「腹圧」
をかけてボードを真下に沈め、立つ時
に重心をノーズよりに移行させて足を
付く」と真逆な説明をされていたこと
に驚きました。
しかし、実際に、この内容どうりに意
識してからは波に置いていかれずに素
早く立てるように変わりました。
手を付いてから重心を前に移動させて
足を付くには、ボードが水平の状態で
はないとできませんよね??
そちらのスクールで実際にレクチャー
を受ければもっと早く上達するのは間
違いないと確信し、木曜日が休めるよ
うに会社の部署移動を申請しています
。来年はぜひ、直接指導を受けたいの
で、その時は是非ともよろしくお願い
いたします。以下省略…
Cさん、いつもブログを読んでくれて
ありがとうございます。このような
ご意見が一番うれしいです…
このブログの文章内容を読み取り、実
践に当てはめた結果、上手くできたと
いうことと、ショートへの熱意…
これは本当に嬉しいです。
いまの時代、楽しむことに焦点を当て
て、簡単に乗れる大きなボードを選択
するのが主流です…
しかし、大きいボードでは決して味わ
えないスピードとアクションの連発が
ショートボードの魅力です。
練習するプロセスを楽しめるようにな
れば必ず上達します…
スーパーストイックシステムへ訪れて
くれる日を心待ちにしております…
と、いうことで!!!
まず、ご意見いただいた内容をもう一
度、復習してみましょう。。。
一般スクールのテイクオフの練習は!
>「ノーズの上がりを胸で押し込んで
から、刺さらないように重心をテール
側へ移行させて足を付く」
一般的なレクチャーはこのようになり
ます↓↓
そもそも、パドルの姿勢がままならな
いビギナーの方はボードの後ろに乗っ
ているので、ノーズの上がりをムネで
落としこまないとボトムへ落ちていき
ません…
そして、手を付いてからムネを反って
テール側へ重心を移行させないと、足
を付く時にパーリングしてしまうので
、上の写真のように背骨を反って回避
させます↑↑
一般スクールでは、このようにレクチ
ャーするのが最適だと思いますが…
しかし!!!!
問題なのはですよ!!!
この乗り方を覚えたまま、ショートの
テイクオフを当てはめても、まったく
上手くいかないということ…
そして、この乗り方の長年のクセが出
来上がってしまい、何年やっても上達
できないサイクルを作ってしまうんで
す…
従って
本気で上達したいと考えるならば!!
まず、根本的なパドルの姿勢から改善
する必要があります・・・
「改善の根源」は「重心の取り方」を
見直すんです!!
ボードと身体を水平にするパドルの姿
勢でテイクができると、世界が大きく
変わります。
この水平パドルの源は
「重心をへそ」で取れとお伝えしてい
ます…
重心をへそで取ることで!!
テイクオフの時に、今までムネでノー
ズを押し込んで沈めていたのに対して
今度は「お腹から下半身の力」でテー
ル側を沈められるように変わります。
そして、
テールを沈めても、ノーズの上がりを
押さえられる水平感覚を作りあげるこ
とで、テイクオフの立ち方の概念を一
気に変えることができるんです↓↓
今まで手を付いてムネを反ってテール
側へ重心を移行させていた姿勢が!!
今度は真逆となる、ノーズ側へ移行さ
せた姿勢で足を置くことで、出だしの
初速がまったく違っていきます↑↑
>「胸で板を落としこまずに「腹圧」
をかけてボードを真下に沈め、立つ時
に重心をノーズよりに移行させて足を
付く」と真逆な説明をされていたこと
に驚きました。
先ほどの写真のように背骨を反る姿勢
とは、ぜんぜん違いますよね↑↑
そして、さらに!!
今まで「前足で踏み込んでいた」もの
を、「両足加重で踏み込みながら」後
ろ足軸前傾姿勢で立つことを繋げてい
かなければ初速を上げることはできま
せん↑↑
つまり、ミッドレングスで上手く乗れ
るようになったとしても、ショートボ
ードで通用しないということは、理論
的に真逆の動作だからです…
ここを理解して、基礎からもう一度作
り上げる気持ちで練習していけば!!
必ず、上達できます・・・
では、今日は総集編として、ショート
ボードのテイクオフで大事な部分を切
り抜いて説明していきますので、練習
に当てはめてください…
そもそも
テイクオフは波のてっぺんから立つこ
とで、ボトムへ落ちるスピードを上げ
る事が理想です…
従って
とにかく!!
波のてっぺんから立つということに
「執着」してください…
その為には!!
まず
波の根っこからのパドルの姿勢を意識
することから初めなければいけません
↓↓
とにかくパドルは「テールを沈め」る意
識が重要↑↑
「腹圧」「骨盤」「太もも」がボード
に接地している感覚で沈めるんです…
もう一度言いますよ!!
「板を真下に沈めるんですよ」
この力を使うと、ムネでボードを押す
パドルとは異なることを理解でき、重
心がへそとなることを体感できるはず
です…
これが重心をへそで取り、ボードを水
平にするパドルに変容します…
この3つの力を使いパドルをすると、
ボードの水平をキープしまま波に持ち
上げられます↑↑
すると、波のてっぺんで「リップにテ
ールが引っ掛かり」水平状態で前に出
る感覚となるんです↑↑
崩れる波に押されてボトムへ滑る感覚
ではなく、自力で板を前に水平のまま
飛び出る感覚…
ここです!!
何度も言いますが、この感覚はボトム
へ落ちるのではなく、水平の状態でう
ねりの前にスッーと出る感覚となりま
す…
この感覚がてっぺんで立つ合図だと思
ってください。
そして、ここからが重要動作となるの
で、しっかりと頭に叩き込んでくださ
いね!!
波の前に出たタイミングで、無意識に
手を付いてしまうと失敗することが多
々あります…
その現象の1つ目は
重心がテール側で足を置くと波に置い
てかれてしまいます。
そして、2つ目の現象は
前足加重で踏み込んでしまい立った時
にボトムでのスタートになります。
せっかく水平で板を滑らせたのに波の
てっぺんから立てない状況を作ってし
まうんです…
だから!!!
毎回強調していることが!!
波の前にボードが水平で出たら!!
まず、手の付き方を加重がかかるよう
に改善しなければいけません…
その動作が!!
肩甲骨を寄せて板を凹ますくらいの意
識で力強く手を上に上げます↓↓
この時の注意点!!!
肘を上に上げても!!!
ムネが板に付いてしまうと
「力は半減」するので足を置く時にボ
トムへ落ちてしまうので最善な注意が
必要です↑↑
実践スクールでも、せっかくM字を作
っても、ムネを板に付けてしまう人が
多いんです。
ムネが板に付くと「腹圧」が抜けて加
重が逃げてしまうんですね…
両肘を上に上げても、胸が板に付かな
いように背筋と腹筋を意識して肩甲骨
を寄せてください…
※アゴを下げない意識です…
そして、次↓↓
左右の手をずらして置き、左手の力を
使って身体を前に伸ばします↑↑
左手首が折れるくらい力を入れるんで
す(笑)
先ほど話した、胸が板に付いてしまう
と、この時に1テンポ遅れてしまうん
ですよ…
いいですね??
そして、今度は!!!
左手の力で身体を前に伸ばす時!!!
足も引きずるように一緒に前に出すん
です!!
匍匐前進をイメージしてください…
その姿勢がこれ↓↓
これが、いつもお伝えしている雑巾が
けのような体勢を取ることで、左手に
全体重を乗せられ、ボードの推進力を
損なわないまま、足を付けるんです↑↑
飛び乗る感覚ではなく、背骨を進行方
向へ伸ばし、身体全体の重心を前に移
行させる大事な動作となります。
飛び乗ってしまった時点で、背骨が曲
がり左手の力が抜けて、加速を損なう
ので注意!!
これができて初めて!!!!
ノーズ側へ重心を移行させる体勢とな
るんです…
無論、板の走りがぜんぜん違います。
この分部が本当に難しいので、できる
人がほとんどいません…
そもそも、このやり方を知らないから
です…
>手を付いてから重心を前に移動させ
ながら足を付くには、ボードが水平の
状態ではないとできませんよね??
もちろんです!!
波に押されてボトムへ落ちながら足を
付くと、重心をノーズ側へ移行させて
いるとパーリングします。
ボードが水平だからこそ、重心を前に
しても刺さらないということです…
従って、
テールが押されて波の前に出る感覚で
手を付くことが最初の練習。。。
もう、大丈夫ですね???
では、次へいきますよ!!
重心を前に移行させることで!!!
左手に全体重を乗せてボードを走らせ
る感覚を感じることができます…
この状態を左手の押し込みを使って足
を付け!!!
そう、いつもお伝えしていますね??
では、今度は足の付き方↓↓
前足のハムストリングを使いお腹に太
ももをつけるように「かかと」から付
きます↑↑
あくまでも、板を走らせながら足を置
く意識が重要ですよ!!
そして、最後に!!!
両足加重で踏み込める姿勢は、腰の位
置が後ろ側へいかないように意識する
ことです!!
上の写真の2枚の腰の位置を見てくだ
さい↑↑
前足を付いてから立つまで、腰は前に
移行させていますよね??
この腰の位置が後ろ足軸前傾姿勢を取
れる重要な部分です…
前足加重で立ってしまう場合!!!
腰の位置がテール側になっているから
です!!
骨盤と後ろ足の股関節を前に押し出す
力を身に付けてください…
腰の位置により、立ちながらすぐに後
ろ足軸に切り替えられる体軸を作るん
です。。。
だから、立ってすぐに波のトップへ後
ろ足軸で上がれるよに変わり、速い波
でも抜けられるようにもなります…
ざっくりではありますが、テイクオフ
の技術には欠かせないポイントを書い
てみましたが…
どうでしょうか???
このブログを読んでくれている人は初
めて聞いた内容は一つもないはずです
。
2000回目くらいですか??
一つ一つの動作を作り上げてください
…
最後に一言・・・
ショートボードでもこのような姿勢で
立つ人が非常に多いんです↑↑
上級者を目指すのであれば、まず、こ
の部分から見つめて改善してください
…
下の写真とぜんぜん違いますでしょ↓
自分の映像を客観視しながら改善を重
ねていかないと、長年染みついたクセ
は取り除けません…
一人での練習に限界を感じたのであれ
ば、スーパーストイックシテムへお越
しください…