リップにかけた執念Ⅰ

リッピングは波の裏から見て、板を回転させるのがカッコイイ!!

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私は

中学生でサーフィンを始め、高校

生になって真剣にサーフィンを学

びました。

 

 

その思い出の中に一人のライバル

が登場します。その時の記憶を辿

りながら書いてみましたので、時

間がある時にでも読んでくれたら

嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

毎朝、授業の前に波があれば必ず

サーフィンをしていた高校1年生。

 

 

 

 

一年中日焼けをしていたし、波

るといつも遅刻をするので学

ではかなり変わった存在であった。

 

 

 

そんなある昼休み、机に頭を伏せて

いつものように寝ていると誰かが話

しかけてきた。

 

 

「ねぇ、ねぇ」

「サーフィンやっているんだって?」

 

「ボクもやっているから今週末に海

に一緒に行かない??」

 

 

ふと顔を見上げてみると、真黒に

日焼けした金髪の少年が目の前に

立っていた。

 

 

私はおもわず出た言葉が、

 

「サーフィンはそんなに甘くないよ」

「できるの??」

 

そう言い返した。

 

 

すると

「今週末、行こうよ!!」

「友達欲しいからさぁ…」

 

そう言って時間と場所を指定してき

た。

 

 

 

私は

 

「自分がやりたいので教えるのとか

は面倒だな・・・」

 

 

心の中でそうつぶやいたが、どうせ

行くので、まっいっか的に快諾

した。

 

 

 

そして

その日がやってきた・・・

 

 

待ち合わせをしたのが鎌倉ローカル

イント。

 

 

砂浜にはいかにも怖そうなローカル

ーファーがたむろっていた。。。

 

 

私は恐る恐るその輪に近づいてみる

と、そのに「あいつ」がいた。

 

 

「あいつ」とは良い表現ではないが

、あてそう呼ばせてもらう。

 

 

 

「今日、波いいよ!!」

「早くやろうよ!!」

 

 

 

そう言って砂浜を走って、あいつは

真っ先に海へ飛び込んだ。

 

 

私も負けじとばかり後を追い、続け

て勢いよく飛び込んだ・・・

 

 

 

まずはパドルでわからせてやろうと

思っていたので、最初の出だしが肝

。。。

 

 

力強く腕を回した。

 

 

私は大の負けず嫌い。

 

 

 

実力で

コテンパにやっつけてやろうと意気

込んでいた今日という今日。

 

 

何一つ負けるわけにはいかない。

 

 

 

 

波のサイズは肩くらい。

波数も多く、インサイドはスープで

真白の状態。

 

 

私は必死でドルフィンを繰り返すが

なかなか沖に出れない。。。

 

 

出だしからハマってしまった。

 

 

ちょっと心が折れそうな状態が続い

たがなんとかピークを抜け出せた。

 

 

すると目の前にセットのいい波が押

し寄せて、一人のサーファーが

テイクオフから波のフェイスを

け、私の目の前で何発も技

けて過ぎ去っていった。

 

 

 

「マジっか!!」

「このポイントレベルたけー」

 

 

 

私はおもわず目を輝かせながら、そ

のライディングに見とれしまった。

 

 

 

 

 

 

 

しかし、その姿をよく見ると

 

なんと!!

 

「あいつ」だった。。。

 

 

波を乗り終え、私のに並んで

 

「今日はいい波だよ!!」

 

 

そう言って、沖にスイスイ行ってし

まった。

 

 

しかもちょと笑いながら・・・

 

 

私は悔しさみなぎるパワー全開を

振り絞り、やっとのおもいで沖に

出ることができた。

 

 

 

 

あいつは想定外の上手さだった現

実をまだ認めたくはない。

 

 

 

自分に

「おれの方が絶対に上手い!」

 

そう言い聞かせながら

待ちをして休んでいた。

 

 

するとあいつ寄ってきて、私に

こうしかけてきた。

 

 

 

「ここの波は力あるからね!」

 

「大丈夫??乗れる??」

「ちょっと厳しい??」

 

 

 

 

私はふざけんな!とばかりに

 

「余裕だよ!」

「まあ、見てろって!」

 

そう言ってセットのいい波をテイク

ようとフルパドルした。

 

 

 

ボードが滑り出し、立とうと思った

間、波がホレ上がり、でんぐり返

し。

 

洗濯機の中にいるような状態で波に

巻かれまくった・・・

 

何度も何度も挑戦したが、急にホレ

上がる波は未知の世界。

 

 

一向に上手くテイクができない…

 

 

私が波に巻かれる度に 

あいつはお腹を抱えて笑い転げてい

た。

 

 

 

 

 

私は泣きそうになった。。。

 

 

 

 

中学生の時は体を動かすことは誰に

も負けないという絶対の自信を持っ

ていたので、こんな気持ちは初めて

だった。

 

本当に屈辱だった。

 

 

 

 

 

そしてあいつは

またいい波に乗って、もの凄スピ

ードで私の目の前を通過しながら、

ップを切り刻んでいった

 

 

 

へそでお茶を沸かすとはこのことか…

 

 

子供ながら相当プライドが高かった

せいか、あいつの上手さを受け入れ

ことができなかった。

 

 

 

 

 

そんな惨敗状態で一日が終わった。

 

 

 

 

私のプライドはすべてあいつによっ

ズタズタに砕け散ってしまった。

 

 

 

 

 

 

後ほどわかったことは、あいつは子

の頃からサーフィンをやっていて

中学生の時にはすでにジュニアチャ

ンピオンだそうだ。

 

 

父親は某有名ウェットスーツの会社

役員していて、祖父はシェイパー。

 

 

おまけに海の目の前の豪邸に住んで

るエリート中のエリートサーファ

ー。

 

 

 

貧乏で育った私とは正反対の環境だ

た。

 

 

 

このとき私は心にこう誓った。

 

 

「あいつを絶対やっつけてやる!!」

 

 

その為だけに上手くなる的へと完全

に変わってしまった・・・

 

 

 

 

なんとしてでも負けない為に、やり込

むしかない。。。

 

 

 

そう誓った高校一年生の夏・・・

 

 

 

 「絶対あいつより上手くなる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからというもの、毎日のよう

にそのポイントへ通った。

 

 

そのポイントはローカルオンリー

でビジターは絶対にNG。

 

 

現在レジェンドと呼ばれるような

プロサーファー達が現役で練習し

ていた時代。

 

 

 

そんな中、あいつの父親がウェット

スーツをそのプロ達にサポートして

いた為に、ツレである私は仲間に入

れてもらうことができた。

 

 

つまり大人の事情ってヤツだ!!

 

 

その件に関しては、今でも本当に感

謝している。

 

 

 

 

海にいる半分以上プロサーファー。

 

 

 

見ているだけでも刺激的な環境で、

なかなか味わえないことでもあった。

 

 

 

みんなに顔を覚えてもらうようにな

った頃、波に乗るたびにアドバイス

をくれる一人のプロがいた。

 

 

 

「テイクはもっと胸をそらなければ

だめだ!」

 

 

「もっと波に乗ることに真剣になれ」

 

 

プロの観点からすると私はふざけて

見えるみたいで、かなり真剣に怒ら

れながらサーフィンに取り組んだ。

 

 

 

 

プロの凄いところは、波に乗ろうと

手を出したならば、厚い波であろと

も岸近くまで追いかけ、必ず乗ると

いう姿勢。

 

 

遊びじゃないんだ!!

 

そんな状況をいつも分からせてくれ

た。

 

 

私はプロが波に乗るたびに、じっく

りその動きを観察し、あることに気

がづいた。

 

 

本当に上手い人はテイクの形がぜん

ぜん違うと・・・

 

 

そして、ボードと足がくっついてい

るように見えるのはなぜか??

 

 

 

そして、リッピングを仕掛ける時に

は、必ず上を見上げながらボトムで

止していること。

 

 

そこから一気にリップに向けて飛び

あがるスピードが、ハンパなく速い。

 

 

まさにジャンプだ!!

 

 

そのようなことをひたすら突き詰め

ていった。。。

 

 

 

そんな中で二年間もまれ、私もやっ

とリッピングができるようになって

きた。

 

 

時折、「今のリップいい感じだよ!」

プロから褒められることもあり、だ

んだん自分のサーフィンにも自身が

ついてきた。

 

 

 

今ならあいつに勝てる!!

 

 

 

来月、この場所でローカルカップの

大会があるので、みんなの前で やっ

つけてやる!!

 

 

 

ついに勝負をかける日がやってきた。

あの屈辱を晴らせると。

 

 

 

 

そう、確信した高校3年の夏。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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